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起立性調節障害でお悩みの方へ

1.起立性調節障害とは?

起立性調節障害とは、自律神経失調症の一種ではありますが、とくに年代が10歳から17歳ぐらいの成長期にある子どもが発症する病気です。朝、体がだるく起きることができず、体調の不良から遅刻や不登校になるケースが多くなります。

起立性調節障害という病気は、昭和30年代終わり、40年代頃から指摘され始めました。1年間で身長が10センチ以上も伸びるほど発達する時期に、割合としては全体の5%から10%未満の、男子よりも女子の方が発症しやすい傾向にあります。

当初は思春期の「甘え」「精神のたるみ」が原因といった見解から、厳しい叱責が与えられ、起立性調節障害の子おこさんはつらい想いをしてきました。平成に入って以降、起立時の血圧異常を示すデータなど科学的根拠から、自律神経に係わる病気として扱われるようになりました。学校としても最近になってより理解が深まってきたように思います。

自律神経は、交感神経と副交感神経が交互にバランスをとりながら、人間の体が活動しまたは休養するための体内システムです。起立性調節障害は、この自律神経の乱れに起因しています。なぜ起きるのか、そのメカニズムは解明されていませんが、著しい成長期の生理的な要因があるとの憶測があります。

2.起立性調節障害の症状

起立性調節障害の症状に、先述した「起床が困難」ということがあります。交感神経が目覚めて人間の体も活動を始めるのですが、そのスイッチがオンにならないのです。正常な場合から半日ほど活動期がずれてしまい、夕方以降は元気になります。そのため、今度は休養するべき夜間には眠れないという悪循環に陥ります。

起立性調節障害の症状として、循環器に関するものが多く出ます。人間が起き上がる、体の向きを変える際に、本来は自律神経が血流の滞りを防ぎ、血圧をコントロールする機能が働くのですが、起立性調節障害では末端の血管がうまく収縮しなくなっています。それにより、立ちくらみ、脳貧血、めまい、といった血流の悪さからくる症状が出るのです。

それ以外にも、強力な肩こりや偏頭痛なども症状としてあげられます。嘔吐や気分のイラつき、しびれや汗をかくなどの症状も伴い、頭痛の前触れとして視覚的に閃光(せんこう)が走るなどの特徴もあります。

また私たちの体は、排尿により体内の塩分を排出するようになっています。通常、午前中から昼頃にトイレへ行く機会が多いのに対し、起立性調節障害の場合、夕方以降から夜間が多いという傾向もあります。

3.起立性調節障害の原因

起立性調節障害の原因は、自律神経のアンバランスということになります。とくに血圧を一定に保つ調整ができないのです。また、立ちくらみやめまいを引き起こす、平衡感覚の不調です。しかし、これらが起きる直接の原因は、いくら検査をしてもわからないことが多いようです。

偏頭痛に関しては、近親者にも同じ病歴を持つ場合があると言われています。つまり、遺伝的要素が多少はあるということです。しかし、これも研究の途中であり、確かな原因とは言い切れないでしょう。

起立性調節障害には、まだ不明とされていることも多いのですが、原因として発症しやすい性格というのはあります。繊細で、周囲に対する気配りができる気質です。幼少期から育てやすかったという親御さんの意見からも、いわゆる「優等生・良い子」である傾向があるようです。

上記の性格と関連して、結果的にストレスをため込みやすいということがいえます。不調を感じても、「心配かけたくないから」と黙っているパターンから、症状が悪化していたということもありがちです。また優しい性格ゆえに、いじめの環境にさらされることも、ケースとしてはあります。

4.起立性調節障害の治療

起立性調節障害の治療には、早期の対応が必要となります。できればおこさんの体調不良などの変化に周囲が気づいてあげ、積極的に検査・治療を受けることが肝心です。

起立性調節障害の症状が顕れた初期の段階で放置してしまうと、難治性になる傾向があります。偏頭痛や過敏性腸症候群、うつ病などと合併症を起こし、病状を長年に渡り引きずってしまうことになりかねません。心療内科では、症状に応じて、投薬治療や適切な生活指導が行われているようです。

両親や家族、学校の先生など周囲の大人が連携をとって、不安になっているおこさんの気持ちに寄り添うことが大切です。精神的なサポートをしてあげることでおこさんのストレスを軽減し、思春期の間に起立性調節障害を完治させたいものです。

起立性調節障害は、自律神経との関連が深い病気です。自律神経のバランスを治す事により、起立性調節障害の症状が改善する事が多くあります。起立性調節障害は、しっかりと治療をすれば良くなる病気です。どうぞあきらめないでください。

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