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「うつ」は人類を守るため!?

「人がうつ状態になるのは、感染症から身を守るための免疫システムの進化の結果」と述べている研究者がいるそうです。

アメリカ、エモリ―大学のミラー博士とアリゾナ大学のレイソン博士は、人間は病原体による感染から身を守るために、免疫システムが進化する過程でうつ状態を発症するようになったのではないかとの学説を発表しているようです。

彼らの研究班は、うつ状態になると感染症にかかっていなくても炎症反応が起きやすいことから、うつ状態が免疫システムと関係しているのではと考えました。

またアメリカではうつ病がありふれた精神疾患であることから、もともと脳内に組み込まれた反応なのではないかと仮定し、なぜ人間の遺伝情報の中でうつ状態と免疫システムが結びついたのかを考察したそうです。

人類史において、近代までは抗生物質もワクチンもない環境で生きてきました。人類の長い歴史の中で感染症は特に命を脅かすものであり、新たな感染症に罹患することは、死を意味し、家族や集団システムの崩壊に直結するものでした。感染症から身を守り、大人になるまで生き抜き、遺伝子を子孫へとつなげることがとても重要だったのです。

大昔の人のストレスといえば、きっと獲物や敵と戦った時のプレッシャーや負傷だったに違いありません。そんなストレス状態で感染症にかかった人に近づけば、今のような抗生物質などの薬がない大昔では、あっという間に感染して死にいたったでしょう。しかし、ストレスを受けてうつ状態になると、動作が緩慢になり、食欲も落ち、社会活動から疎遠になります。このうつ状態が、感染症に罹患している人に接触しないようにするために有効だったのではないか、ということのようです。

これらにも腸が大いに関係しているのではないでしょうか。なぜなら腸は免疫システムの要であり、そしてストレスによるうつ状態では、胃腸疾患の症状を訴える人がとても多いですよね。

ストレスによる、食欲不振や胃痛、腹痛などの消化管の不快な反応が、脳へうつ状態になるように命令し、結果的に行動を緩慢にさせたり、社会的活動から疎遠にさせられたりしていると考えられるのではないでしょうか。